新幹線内で買いたくなる工夫
新幹線の車内販売員(新幹線パーサー)が、ワゴンで飲食物を売りに来た。
「何とか名物××はいかがですか?」と、手に掲げているようだけれど、
その位置があまり高くないため、窓際の座席からは、前方のシートに遮られ見えなかった。
まして押しているワゴンに何があるのかは全くわからない。たとえ真横に来ても、窓際だと隣に他人(多くの確率で男性)が座っていて、のぞき込むようなことはしづらい。
「何売ってるのかぐらい、常識的にだいたいわかるでしょう」とおっしゃいますな。
品揃えや価格を把握しているほど新幹線通なわけでもない。
まあ一般的に、何かのサンドイッチや何かの弁当、何かのお茶やジュースなどがあるのだろうとは思っても、具体的に××弁当があるのか、××という銘柄があるのか、それらはいくらなのか、までは、聞いてみないとわからない。
でも、窓際席からひとりかふたりの頭を飛び越えて、大きな声でいろいろ聞くのも迷惑だろうし、ちょっと恥ずかしい。
日本人の自分がこうなら、増えている外国人観光客にはもっとハードルが高いはず。
せっかく売るなら、少しでも売り上げを上げる工夫をもっとすればいいのに、と乗るたびに思う。
別に何もいらないと思っていても、見たら急に欲しくなる。というもの。
おすすめ商品を推すならせめてもっと頭上高く掲げ、遠くからでもわかるよう、写真つきPOP(英訳つき)をワゴンの高い位置につけるとか。
それは狭い通路で危ないからNGというなら、ニュースや天気予報が流れる電光掲示板で、「ただいま、いれたてコーヒー×円、ハムと新鮮レタスのサンドイッチ×円、××弁当残り5品になりました…現在12号車を巡回中…」などと、リアルタイム実況を流すとか。
今日の車販アイテム!みたいな、新幹線に乗らないと食べられない(駅でも売ってない)限定弁当やコラボグッズみたいなものをWebやSNSでPRして話題づくりとか。
そもそもワゴン押して回らなくても、スマホで注文すれば席まで持ってきてくれ、支払いも注文時に完結できるとか・・・
外の景色をぼーっと眺めながら、何かしら新しい売り方があってもいいのに、とか勝手に考える。
ごく短時間で車内清掃やメンテナンスを完璧にこなし、世界でも賞賛されている
新幹線清掃員の活躍が話題なように、
世界に誇れる日本の新幹線スタッフとして、
車内販売の世界でもがんばってほしいです!
あんのでした。