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働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

渡したくないの?ティッシュ配りのバイト君

学生時代によくチラシやティッシュ配りのバイトをした。

大きな段ボールいっぱいのノルマを課せられ、社員の人に
「時々こっそり見回りに来るからしっかりやって。」と送り出された。

全部配れば帰れるので、とにかく受け取ってほしくて必死に声をあげ、道行く人にひたすら近寄っていった。

チラシは少し苦戦したが、ティッシュは受け取ってくれる人も多い。声かけながら近寄り、手をまっすぐ差し出せば、割と順調にはけていった。

たまに「3個ちょうだい!」などと言ってくるおばさんや、さっき受け取ったのにUターンしてきてまた手を差し出すおじいさんもいたけれど、こちらとしては少しでも早くさばきたいから、正直言ってそういう人は心の中でWelcom。快くお渡しした。

まあその頃は、マーケティングの観点とか、この販促品ひとつ単価いくらだから、などこれっぽちも考えてない学生。片っ端配ればいいというものではなく(広告のターゲットというものがあるわけだから)今思えば雇い主に申し訳ないことをしたかもしれないけれど、それでも段ボール全部配ったので、少しぐらい貢献できていたらよいのだけれど。

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だから今、街でティッシュ配りの若者(おそらくバイト)を見かける時、不思議に思うことがある。

まず、大きな声を出さず、もごもご何を言っているのか、何の宣伝なのかわからない人が多い。そして、じっとしてあまり動かない。動いても半径数歩レベル程度で、その移動速度もかなりゆっくり。

ターミナル駅前のような、次々人が押し寄せてくるようなところならそれでいいけれど、決してそんなことはない広い場所、大きく歩き回り近寄っていかなければ渡せない状況なのに。

腕も脇に半分つけたまま、めいっぱいに伸ばすこともせず、まるで、欲しければ自分のところにそっちから来なさい、ちょうだいと手を差し出しなさい、とでも言っているみたい。もしくは「渡したくない。」という態度に見える、というような人が決して少なくないのだ。

あれではほとんどの人が受け取らない、というより、受け取れないだろうに…。

なぜ? 渡す相手を厳密に選別してるから? でも最近オープンしたレストランや施設の宣伝でもそうだもの、近隣住民と思しき人は皆ターゲットのはず。

もしアルバイトなら、あれでは永遠に終わらなくて帰れないだろうに…。
(昔と違い、時給だけで配布数ノルマはないのならそれでいいのかもしれない。でも雇い主の立場に立ったらそれでは困る。)

時折、バリっとしたスーツ姿の若手男性が2~3人、これは明らかに××不動産の支店社員。業務でマンションの宣伝ね。しかし、いやいややってる感満載。なんで俺たちこんなことやんなきゃいけないんだよ的態度全開。当然あまり動かず脇も閉めたまま。

というのも、一度ならず実際に見かけます。そんな嫌々な態度見せられるなら、別に配らなくていいし。と感じてしまう近隣住民。宣伝のはずが逆効果かもよ・・・

そんな折、久しぶりに出会った。
満面の営業スマイル、大きな声で「××です。どうぞ!」と、思わず受け取らざるを得ない絶妙な位置にぐっと手を伸ばし、ぐいぐい押し込んでくるような勢いの若い女性。動きも早く軽く、次から次へと通行人へ舞っているよう。

「すごい、バイトのプロだ…」

半ば強引に渡されたのに、その時はなぜか、チラシを片手になんだか楽しい気分で駅に向かった。

 

あんのでした。