働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

リサイクルショップがメルカリに負けないためにできること

以前、クローゼットの整理をした際、不要な衣類を捨てるのはしのびなくて、洋服のリサイクルショップに売りに行ったことがある。

いかにも着古したようなものは最初から出すのは遠慮し、
買ったのは何年か前だけれど、結局着なかった新古品や、1~2度着た程度で見た目もほぼ新品同様のものだけ、そしてこれからの季節に合うものだけ選んで持っていった。

クリーニング済みのもの以外は全て、再度洗濯しアイロンをかけた10数点を、
結構かさばるのでいくつかの紙袋にわけ、両手いっぱいに下げて持って行った。

受付で買い取り依頼後、査定のために相当な時間待たされた。

やっと自分の番号が呼ばれ受付に行くと、半分程服が入ったままの自分の袋がカウンターに置かれている。店員さんがその袋を指し示し、丁寧に、でも無慈悲に
「申し訳ありませんが、こちらはお引き取りができません。」

時代に合わない、買い手がいない、などの理由で全体の3割程度が返品されてしまった。

確かに高級ブランドや、旬の流行りものの服などほとんどない。
でも自分にとっては(実際には着なかったけれど見てるだけで)愛着のある、
決して古びても汚れてもいない洋服の数々。

時代に合わないって、買い手もつかない、って…
「あんたダサイね」と店員さんに上から言われているに等しい気持ち。頬が赤くなる思い。

いえ、店員さんは真摯にきちんと接客してくれていて決して悪くない。
けれど、ただ勝手にそんな気持ちになってしまう。

そして、残りの"買い取ってくださる"服 10枚ぐらいを指して、また丁寧に、
「では全部でお買取り価格160円になります。よろしいですか?」

「え?!今、160って言った? これ全部で? 」
心の中、パニック!

平均1枚16円以下。1枚何十円のものもあるらしいので、他のは5円か10円なのだろう。

捨てられずにずっとクローゼットに置いてあった。決心して、洗濯して、丁寧にアイロンかけて、そっとたたんで、今までありがとうと服にお別れ言って、じろじろ見られながら紙袋たくさん抱えてここまで来た…シーンがフラッシュバックする。

さすがに、また全部持って帰るわけにもいかず、「はい」と答えるしかない。

「では身分証明書をご提示ください。コピーをとらせていただきますがよろしいですか?」
160円もらうために個人情報出せって…(法律だから仕方ないけど)

もはや、ここまできて「いやです。」と言う選択肢はなく、160円受け取り、返品された紙袋を抱えてまた家まで運び帰った。
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こういったリサイクルショップの存在は、買う側にたてば、結構安く買えるので重宝する人も多くいると思う。(といっても元値が5円10円だと知れば安くないけど。)だから否定はしない。

でも売る側は、「安かったけど、でもちょっとでも、不用品がお金になった!」
というようなポジティブな感情はとても湧かなかった。
まるで屈辱にも似た感情を抱かされる、なんだか胸が痛い経験だった。

同じように、ショップに売りに行って腹立たしい気持ちを感じたという知人は、
そんな思いしてタダ同然で売るくらいならと、今ではごみの日に捨ててしまっているという。
(それはもったいないけど…)

そんな経験後しばらくして、メルカリなどフリマアプリが急成長しだした。
流行るのがわかる気がした。

メルカリだって、買い手のつかないものはいくらでもあるけれど、
少なくとも、売るときにこんなやるせない胸の痛さを感じずにはすむはず。

1回で売れなくても、タイミングや価格やアピールの仕方などを見直して何度でも(家にいながら)出せるし、それに多分誰も、トップスやアウターなどをさすがに10円で出品はしない。

これは買い手がつかない。って誰が決めたの?

「こんなもの欲しい人なんているの?」というようなものが、フリマアプリでは実際にSOLD OUTになっていたりする。買い手は実物を手に取れないのに、売買が成立している。

リアルのリサイクルショップは、在庫を展示し、そこに立ち寄る顧客層に合わせた品揃えをしなければならない以上、その査定金額は理論的に正しいのだろう。

でもこのままだと、私のような思いを感じた客はもう売りに来ないし、ここで安く仕入れてフリマアプリでもっと高く売るといった、せどりみたいな客ばかり増えて、在庫がない事態に陥り、苦戦を強いられるのは目にみえている(すでに苦戦しつつあるようだし)。

買取金額を今の20~30倍にするか、それが無理なら、例えばネットショップ企業と提携するとか、何かしら手を打たないと厳しさは増していきそうだ。

もし差別化が図れるとしたら、抱えているそのプロの鑑識眼と、幅広い商品知識ではないだろうか。そういったノウハウを全面に押し出した新たなビジネスの工夫があれば、信頼感や付加価値に、人は戻ってくるかもしれない。

 

あんのでした。