働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

ポケモンGOにハマった中高年をうろうろさせる、新しい仕掛け

もうあまり話題にのぼらなくなったけれど、去年の夏「ポケモンGO」が爆発的に流行った。
社会現象にもなったこのゲームは、VR技術とゲームを融合した斬新さや、海外でのブレイクも注目を集めたけれど、今までスマホでゲームをやらなかった中高年まで皆こぞって参加したのは、それだけが理由じゃない。

まず、ゲームが単純で簡単だったから。それも老若男女関係なく、一人でも、家族でも、友達同士でも楽しめたことが、あれだけ多くの層にリーチした基本的な要因。

そして中高年にとっては、子供の頃やった宝探しのような感覚の懐かしい楽しさと、
コレクション収集の喜びの両方があったこと、などだろうか。

私はそれ以外にも楽しみを見つけていた。
それは、日常の風景にちょっとした驚きと新鮮さをもたらしてくれたポケストップの存在。

ポケストップの場所の写真を見て初めて、近所やよく知っているはずの場所に、こんな壁画やオブジェや建物があったことを知る。
「え?こんなのあった?」そこに行ってみて「あ…本当だ、あった!」
なぜ今まで気づかなかった?という小さな驚きの連続は、ゲームだけでない楽しみも与えてくれた。

もちろんその時、ポケストップをクルクルッと回してアイテムゲットは忘れない。そう、ポケモン捕獲のみならず、ポケストップを回りながらボールやアイテムを着々とためていくのは、ポイントを貯めるのが好きなデフレーゼな大人(→私か。でも多分女性に多いと予想)にも響いたわけ。

そして、歩くことで健康増進につながるというのが、いい歳した大人が屋外で堂々とゲームにハマる正当性を後押ししてくれた。

子供たちはあっという間に飽きて他に移っていったけれど、むしろ大人の方がしつこく楽しんでいたのも、そんな背景があったからかもしれない。

ただ、流行るのが急だった分、廃れるのも早かった。
離脱理由について色々と専門的な分析もされたようだけれど、中高年的には多分もっと単純。

あるレベルまでいくと、結構頑張らないとなかなか次のレベルに上がれなくなってきて、そこまで気合い入れるほどの初期のような勢いはすでになく、そんな頃、夏も終わり秋風が冷たく感じる季節になっていた。長時間外をうろつくのも億劫になり自然とやらなくなった、といった単純な理由のような気がする。

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でもこの現象はマーケティング的な気づきもあった。
中高年も、うろうろする理由があれば、スマホ片手にうろうろする」のだと。

この層(特に女性)をうろうろさせるのに他にも良い場所がある。それは、

複合商業施設
(百貨店やショッピングセンター)

「健康のために歩きたいけれど、夏は暑いし日焼けも気になる。
冬は寒いし、洗面所に行きたいときにすぐ近くにないと困る。
脱水にならないように、のどを潤す場所もほしい。」

商業施設を、中高年のそんなわがままを叶える、うろうろ・歩くための場所とする。
そのついでに買い物や飲食をしてもらうという逆の考え方。

施設の広さ・規模は武器になる。

ある地点に近づけば自動でスマホクーポンや情報を送れる仕組みはすでにあるから、ショップ・商品・店内ディスプレイ・室内設備・店員など、様々なものをポケストップのようなチェックポイントにし、あちこち回るほど、お得になったりポイントがたまるなどの仕掛けを施設全体で行う。
(一部やってる店もあると思うけれど、共通の仕掛けを広大な施設全体で行うのがキモ)

小売業が得意の販促、日替わり品やタイムサービスのノウハウを活かし、ゲットできるデジタルアイテムも日時や曜日ごとに変えたり、

階段や屋上などにも多くチェックポイントを設け、歩数や階段数によってもポイントがたまれば、ポケモンGOと同じく「健康のために」毎日でも行く理由ができる。

アプリは施設の救護室ともつながっていて、心拍数などのアラートにより警備員が確認しにきてくれる。

歩数や経過時間から「そろそろお休みしましょう」と、施設内の飲食店に誘導、店ではたまったポイントも利用できる

何しろここなら雨も風も、暑い寒いも関係なく、車に轢かれる心配もない。

そんな商業施設があれば、暇があれば行っちゃいそう。

日頃の運動不足が気になって、歩きたい気持ちはあるけれど、スポーツジムに入会するほどの気合も時間もないし、ウォーキングもなかなか続かない、みたいな大勢の人で毎日賑わう、新たな中高年の聖地になるかもね。

あんのでした。