働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

「タケモトピアノ」と「ヤマハ」が儲かる、日本の家庭に眠るもの

今のミドルシニア世代が小学生だった頃、習いごとのトップはピアノだった。
特に女子は、クラスの大半といってもいいほど多くの子がピアノを習っていた。

親が無理やりお稽古に通わせていたケースも多かったので、そういう子たちは練習も嫌々で、教本のバイエルからブルグミュラーぐらいまでの間で大半がリタイア。ツェルニーソナチネあたりまでいけば結構たいしたものだった。
(今も同じなのかな…?)

子供たちが音楽室で勝手に得意気に弾く2大ピアノ曲といえば、

ひとつは「猫ふんじゃった

曲やリズムが面白く、簡単なわりには黒鍵使いが多くてまるで難しい曲を弾いてる感じがするし、おまけに途中で左右の手を交差するという大技(!)があるから、子供心に超格好良い自分に酔ってドヤ顔しながら弾いていたものだ。

そして何度も何度も繰り返しながらどんどん速く、親の仇みたいにやたら速く弾こうとするのも皆同じだった。(こういう調子に乗るのはたいてい男子)

もうひとつは「エリーゼのために

とても美しくエレガントな曲。エリーゼって誰か知らないけど何かとても少女心をくすぐる♪(この作曲者であるベートーベンが愛した人だとか、そんなこと子供は知らない。)恰好つけて手首を大きくしならせながら、少し難しいこんな曲を弾いてる私って素敵女子!な気分になれた。
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そんな子供たちもいつしかピアノを弾かなくなり、その存在すら忘れ、蓋を閉めたまま何十年も、実家のリビングやかつての子供部屋で埃をかぶって、飾りや色々な物の置き場と化している。

当時は電子ピアノはなく、木材でできた大きく重い黒いピアノ。家庭用のアップライトピアノでも200~300Kg、グランドピアノになれば400Kgするものもある。だからちょっとやそっとでは動かせず、結局そのままになっている。

でも当時のピアノは、かなり質の良い木材を使い国内で製造されていて、30数年前の方が今よりも物が良いとも言われる。(もちろん傷み具合など個々によるけれど)

今ピアノは中国など海外需要が伸びていて、Made in Japanの黒いピアノは大人気。輸出は増加傾向でみんな出て行ってしまうから、逆に日本国内では特に人気のヤマハの1970~1980年製の在庫が不足しているらしい。

まさにこのお宝、日本中の家庭にひっそりと眠っているのにね。

財津一郎が「ピアノ売って頂戴~♪」と歌う、よく見る気になるCMでおなじみの「タケモトピアノ」とは一体何ぞ?と思っていたけれど、つまり、こういった家庭で使われなくなった中古ピアノを安く買い取り(運んでくもくれる)、メンテナンスして海外50か国に売っているビジネスモデルだった。だから儲かるわけだ。

下記で、6台のライブカメラでピアノ修理の様子などを映してくれていますよ

さらに、ヤマハは最近、大人の音楽教室にも力を入れてきている。

子供の頃ちょっとかじった楽器、もっとちゃんと習っておけばよかった、という後悔と懐かしさの記憶と共に、少し時間の余裕のできたこの世代が、もう一度ちょっと習ってみようかな…とふと考える。

少子高齢化でピアノを習う子供の数自体が減っている今、数十年前の子供を取り込もうとしているヤマハ(カワイも)の戦略はいいところに目をつけたと思う。

私も仕事リタイアしたら、ちょっと行ってみたいかも…

あんのでした。