働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

オフィスに自由に出入りできなくなったから、IoTを送り込む

オフィスのドアの外、廊下の壁際にスーツ姿の女性がずっと何時間も立っている。ドアを出入りする人皆に「お疲れ様です」と笑顔で会釈しながら声をかけている。

最初何なのかよくわからなかったが、後にようやくそれが生命保険の勧誘員だということに気づいた。

大変そうだ。彼女たちは、声をかけて少しでも反応があればまずこの部屋の人間かどうか確かめる。そして名前を聞き出し、それに成功すると年齢を聞き出し…と、廊下で少しずつ質問を重ね、情報を得ようと頑張っている。

でも呼びかけられて素直に対応する人は少ない。絡んでいるのは退屈しのぎか、若い女性とお話しできるのがうれしいオジサン(おっと決めつけちゃいかんですね)が多いように傍目からは見受けられ、実際のところ彼女たちが芳しい営業成績を残せているかどうかは微妙。(新人教育の一環かもしれないけれど)

思い返せば以前は、企業担当の保険外交員がほぼ毎日社内を自由に闊歩していた。デキル人で、色々な人とおしゃべりして回り、下手な社内の人間よりずっと情報通。多くの社員がその人の勧める保険を契約していた。
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オフィスのセキュリティが年々厳しくなり、いつの頃からか、社外の人間はドアの内側にフラッと入っていけなくなった。設計・開発部門などは昔から厳しかったけれど、本社・事務・営業などのオフィスには結構自由に出入りできていたのだけれど。

そういえば、ヤクルトさんも毎朝台車を押して当たり前に室内に入っていた。皆の名字と机も知っているから、ヤクルトやミルミルなど各人の契約している飲料を毎朝手渡しつつ軽く世間話をして回っていた。(たとえ不在でも勝手に机に置いていくすごさ)

社外の人があんな堂々と机を回れて、その上「あれ?今日はお疲れみたいですね、忙しいんですか?」「いやぁ実はね、来週の〇〇に向けて準備が大変でね…」みたいに自然に様子を聞けたりするんだから、企業情報を集めたい人はヤクルトさんになるという手もあり…? なんて、当時その様子を見ながら密かに思ってた。(失礼ですよね、すみません。ヤクルト社は規定などでコンプラ遵守してると思うけど)

多くの企業(特に大手)はすでに、社員証がICカードになって入退出や購買・決済を管理し、社外の人間は、いつ何の用事で誰に面会するか事前アポをとらないとオフィスに入れなくなり、ただ世間話をしにいくような気軽なコミュニケーションがとりづらくなった。セキュリティなどの面で仕方ないけれど、そうやって信頼関係を築き上げ、結果的に大きな成果を出してきた世代のボヤキもよく聞かれる。

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富山の置き薬形式でお菓子の無人販売をしているオフィスグリコの成功を経て、次は無人のオフィス内コンビニが始まったようだ。社内でのコンビニ自動販売機は以前からあったけれどもっと進化し、社食がわりのお弁当も売る無人コンビニはIoT(モノのインターネット)で、どこでどの日時どの商品がどれだけ出ているかがリアルタイムでわかる。商品取り出し・支払いは社員証だから無銭飲食はできない。

だから、例えば残業食が急増したとか、何か通常トレンドと違う売れ行きがあれば、「何かあるな」などとわかるだろう。

自由に歩き回れなくなったオフィスで、対面販売に代わって新たにIoT機器が、オフィスにおけるマーケティングや従業員の情報を狙っている。

あんのでした。