働くデフレーゼ!女性目線のマーケティング

デフレ時代を賢く生きたい生活者として、長年企業で働く女性として、日々の暮らしや仕事でふと感じたり、こんなものがあればいいのに!と思ったことを綴っていきます

ビル解体をエンタメ化。通行人が避けて通る場所から、観に行く場所に。

日本の建築・建設技術というのは本当にすごいなー、と素人ながらに感嘆することが多い。免震・耐震技術、暮らしを快適にする技術…日々進化している。

建設と言うと、建てていく方につい目がいきがちだけれど、実は、ビルなど建築物の解体技術、これがまた世界的に大変優れていると聞いた。

世界のびっくり映像みたいな番組で、どこかの国で、高層ビルを爆破して一気に倒壊させる派手な解体シーンを見たことがある。ものすごい砂埃が舞い上がり、どれだけ大音響なのか想像がつくような映像。

狭く密集の高い日本の街中でそんな解体の仕方は、危険すぎてまずしないし、許されない。

解体と一言で言ってもいろいろな工法があるようで、

建設中のビルがどんどん高くなっていく映像を逆回転させたみたいな、高層ビルが徐々に背が低くなっていき、気づかぬうちに解体されている、だるま落としのような工法とか、

またガスや石油タンクのような球形建築物を、天井から渦巻状に切断して、長細い切断部分がたれ下がっていく、まるでリンゴの皮むきをしていくような工法など、

各社が、より安全と効率を目指して様々な技術を生み出し、しのぎを削っている。

でも私たちが通常工事現場に抱くイメージは、楽しいとか親近感といったものとはほど遠く、「工事早く終わってくれないかなー」程度の感覚しか持っていないのが普通ではないだろうか。

それって、なんだかもったいない気がする

どれだけ高度な世界に誇れる技術が今目の前で行われているのか、この職人さんたちがどれだけ格好いい仕事をしているのか、といったことを、建設土木業界はもっと世間にアピールしていってもいいのでは?

でも、いくら高度といっても、ただ単に技術的な説明を延々とされても(特に多くの女性は)あまり興味を覚えない。

なので、たとえば、ビル解体作業現場の外側を囲っている防御壁(?)にAR(拡張現実)マーカーをいくつかつけて、それをスマホでかざせば(ウエラブルでも)、解体中のビルの現役の姿や、解体後の新たな建設予定のビルもARで見れる。というのは?(もちろん安全を確保した上で)

NHKブラタモリで毎回、その場所が江戸時代どんなだったか、風景や建物をCGやアニメによって再現して、最後に現在の風景と重ね合わせる演出がある。10数秒程度だけどタイムトリップしたような気分になるあの感じ。あれを工事中の建物でやる。
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他にも、建てられた時代背景、このビルで過ごしてきた人たち(テナント)、ビルが見ていた風景とその街の変化などが、スマホをかざすと音楽つきの動画で見られたら(こちらはQRコードでいける)、ちょっと切なくて、でも少しだけ身近に感じられるかもしれない。

そして、世界に誇る解体技術、キーとなる作業日の現場リアルタイム中継(解体ショー!)とか、連日いろいろなプログラムが行われていたら、街中の工事現場でさえ、ちょっと面白いスポットになるかもしれない。

一種のエンターテーメントとして、通行人が避けて通る場所から、観に行く場所に変貌させる。

危険と隣り合わせで戦っているのにそんなチャラチャラにつきあってる時間はない、そんな甘いもんじゃない!とかいう反論も聞こえてきそうだけど、

でも今、職人が足りない2020年東京オリンピックに向けこの業界は人手不足。ビルだけでなく、道路や橋梁など50年前のインフラもあちらこちらで老朽化が進んでおり、対策していかなければならないのだけれど人手が足りないと言っている。

周辺住民の理解がより進み、この職業は面白そうだ、やりがいがありそうだと思って、職人になりたい若者が増えるような試みのひとつとしてのトライアル。

ビルオーナーが個々でがんばる、というよりも、建設から解体までの一生涯をメモリ化する新たなサービス事業形態を、不動産デベロッパーと建設各社、場合によっては都市計画などにも組み込んでいくような、新たな試みに広げていくことを考えてみたらどうでしょうか?

あんのでした。